短信56号 野村胡堂あてのはがき

By takayanagi on 2001/11/22 17:00 in 短信 | No Comments

野村胡堂記念館に、柳田国男の野村胡堂あてのはがきがあります。似内邦雄さんが、コピーを届けてくれました。読めないところがありますが、どういう用件で野村長一さんが柳田家を訪問したのかなどは、野村氏を研究なさってる方の課題となるでしょう。

tanshin56.jpg表 日付 24年4月18日
  杉並区上高井戸三丁目八の八
  野村胡堂様

裏 写真(庭に和服姿)
  本日は折角御立ちよりくだされしに
  折あしく人■多く御目にも
  かゝれす失礼を至し候 結構なる
  御賜ハりもの御親切御礼申し上候
  遠からす御近所へ参りし折ハ一
  度御伺申し上げ度存じ居候
  如此不一 四月十六日夕
     東京都世田谷区成城三七七
     柳田国男 (小田原急行・成城學園前下車)

第7回『遠野物語』教室

By tmkenkyu on 2001/11/17 17:27 in 遠野物語散歩 | No Comments

第7回『遠野物語』教室 13年11月17日

『遠野風土草』の検証―及川勝穂の位置―  
遠野物語研究所客員研究員 東京学芸大学助教授 石井正己氏
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講義する石井正己先生

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ありし日の及川勝穂氏(右上)
(因みに写真の左下の少年は若き高柳所長代理)

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『遠野風土草』の表紙

昭和33年刊行の遠野郷における伝説集『遠野風土草』の解説を中心に、及川勝穂(遠野高校在職時死亡)の昭和25年から38年に至る十年余の著作(郷土史、民俗誌等)を紹介し、演(副)題が示すように、山下久雄(恩師折口信夫に奨められて旧制遠野中学校教師としてやてきた民俗・昔話・佐々木喜善研究家)が郷里の石川県に去ったあとの今に繋がる遠野民俗学史上の業績を明らかにした。
地元でもほとんど知られていない及川勝穂の業績がとりあげられたのは初めてのことであり、さすが石井正己先生ならではの名講義であった。(鈴木重三)

 

語り部教室後期第4回

By tmkenkyu on 2001/11/16 17:56 in 昔ばなし教室 | No Comments

語り部教室後期第4回
13年11月16日13:30~15:30

講話 菊池嘉七さんの昔話[語り部家族の肖像] 
遠野物語研究所客員研究員 東京学芸大学助教授 石井正己氏

011116-1.jpg講義する石井正己氏

 011116-2.jpg 011116-3.jpg 011116-4.jpg

このように力松さんを中心に語り部一家が揃った写真は大変貴重なもの。話上手の力松さんの愛から嘉七さん、サツさん、ミヤさん、ヤヨさん、栄子さんを育んだのです。

011116-5.jpg 父、嘉七さんの思い出、家族の思い出を昔話を交えながら語る菊池栄子さん
(上の写真で抱っこされている赤ちゃんが栄子さん)

 

昔話を語る―受講者
  高瀬孝子  カッパ駒引き
  高柳エス子 金のつぼ
  田代明子  上の爺と下の爺のどっこかけ
011116-6.jpg綾織の猿ヶ石川沿い紅葉の桜並木。向こうの山は六角牛山

第6回『遠野物語』教室

By tmkenkyu on 2001/11/10 17:20 in 遠野物語散歩 | No Comments

第6回『遠野物語』教室 13年11月10日 

山オコゼの伝承誌  客員研究員 気仙沼図書館司書 川島秀一

kwsm7.jpg講師 川島秀一さん

山オコゼとは何ぞやという疑問が第1に出てきます。

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タツノオトシゴとしての山オコゼ
これも左巻きに意義がある

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「モズの早にえ」としての山オコゼ

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山野の湿地に自生する小貝としての山オコゼ
左巻きということに意義がある。  

「狩人は山幸の呪いにオコゼ(珍魚)秘持していると同様に、漁師は漁に利き目があるといって山オコゼを秘蔵する」という『遠野物語拾遺』219話に関わる「山オコゼの伝承誌」と題した講義はわかりよく充実した内容で興味の尽きることのない90分だった。
 山野の湿地に湿地に自生する巻貝ばかりか「モズの早にえ」「蛇(頭)のぬけがら」「タツノオトシゴ」とともに山オコゼとされることは、初めて知らされ、びっくり仰天。その「山オコゼ」を箱に入れて出漁すると大漁にあたると言う伝承を三陸沿岸を中心に紀州や土佐の漁夫からの聞き取りまでも取り上げ、最後は山オコゼの持つ形態状の共通性と漁は海(龍)神からの授かり物であるという本質にふれた話でしめくくられた。海の立場からオコゼを考察した話は『遠野物語』教室では初めて取り上げられたもので、新鮮味あふれるものであった。(鈴木重三)

 

語り部教室

By tmkenkyu on 2001/11/9 17:50 in 昔ばなし教室 | No Comments

語り部教室後期第3回
13年11月9日13:30~15:30
講話 正月行事と昔話 遠野物語研究所客員研究員 川島秀一氏

kwsm2.jpg講義する川島秀一さん

kwsm4.jpg色鮮やかな「看袢」と呼ばれる長半纏
「昭和十年度」
「年々一」
「年々大漁」等願いを込めた絵や文字が染め抜かれている 

 

kwsm6.jpg気仙沼地方の漁村で「大漁唄い込み」とよばれる唄をうたう皆さん

川島秀一さんのプロフィール
昭和27年宮城県に生まれる。法政大学社会学部卒業。東北大学附属図書館、気仙沼市史編纂室、宮城教育大学非常勤講師を経て、現在気仙沼市立図書館司書。
論文に「漁村における口承文芸」、「三陸沿岸の『失せ物絵馬』」など。
著書に『ザシキワラシの見えるとき』(三弥井書店)

kwsm8.jpg遠野の行事や童歌、昔話を語る阿部ヤエさん 

小正月行事は海と陸との違いはあっても、大漁や豊作を予祝する意味ではまったく同じだなあと感心した。
海陸とも、小正月行事で語られる昔話は、儀礼的な意味が大きい。
話をせがまれる方も「お前たち、毎年聞いても忘れるのか」などと、ぶつくさいいながら、実は用意している同じ話を満足げに語り聞かせる。
海では「なぜ豆を黒焦げに煎るか」、陸では「なぜ若水を汲むか」といった話を、語り語られて、正月を実感する。
そんな懐かしい話をたっぷり聞いた。(佐藤誠輔)