第7回遠野学会
第7回遠野学会が開催されました。
平成15年1月25日 遠野市立図書館視聴覚ホール
遠野物語研究所長、明治大学教授の後藤総一郎先生が、この1月12日、ご逝去されました。つつしんで哀悼の意を表し、全員で黙祷をささげてから、研究所所長代理の高柳俊郎から、後藤総一郎の理念を受け継ぐ決意が話され、遠野市教育長の留場聡氏からも、遠野の生活者の学びの場として、この学会を大切にしようとの祝辞があった。
「ゴスペルを歌うとき」 山本恵子さん E-anbey
昨年、日本のゴスペルを歌う全国大会で奨励賞という栄誉を獲得した遠野のヴォーカルグループの、のびのびとした歌声が、今年の学会を豊にした。山本さんは、歌声の合間にゴスペルの由来、アメリカ黒人の歴史が今も神に救いを求める祈りに込められていると語った。
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「遠野とキリスト教―ブゼル先生の足跡を通して」
新生釜石教会牧師 太田春夫さん
遠野の町にとっては、大正10年から昭和10年まで、アメリカから派遣されてきていたアンネ・ブゼル先生は、貴重な存在だ。当時、山深い遠野に、東北でも珍しく西洋風の生活の知識を導入した、開化的なものだった。
もう一つ、貴重なのは、ブゼル先生がどうして遠野を目指したのかという話。彼女を遠野に引きつけた中島力三郎牧師の存在の紹介は新鮮であった。
ブゼル先生は、遠野のバブテスト教会前に胸像があり、仙台北山のキリスト教墓地に眠っている。
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「『小友の石碑は語る』発刊について」 郷土史家 福嶋武男さん
遠野市小友町の福嶋さんは、友人の吉田貞二さんと一緒に、町内の石碑の調査に取り組み、小友の歴史の解明に努めた。最初、自費出版で、ささやかな出だしだったが、反響を呼んで、その仕事が評価されている。
「遠野の女性史」 女性史研究家 植田朱美さん、
遠野市老人クラブ事務局 菊池英子さん
遠野は語り部のおばあさんたちが元気だ。植田さんは、視野を広げて、遠野の里に生きてきたすべての女性が、自らを語り、生き方を考え、見つめなおそうと提案している。各町で、戦時中の生活を語る会が開かれて、盛況だ。
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「遠野の俳句」 遠野緑峰高校教諭 照井 翠(みどり)さん
昨年、現代俳句協会新人賞を獲得した。遠野の風土、郷土芸能、人々に触れた思いを俳句に詠んだ。遠野で詠んだ句を紹介して解説する。また、遠野の各所に建てられている現代俳壇のそうそうたる方々の句を挙げて、遠野の心をとらえる凄さを語った。
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「転作大豆で遠野を活かせ」
遠野緑峰高校 生産技術科食物研究班 熊谷千絵美さん他
転作大豆から豆腐を作ることからはじまって、さらに豆乳に牛乳を混ぜて「豆ぐると」という飲料を工夫した。その過程を、平成14年の岩手県農業クラブ岩手県連盟大会ののプロジェクト発表Cで最優秀賞を得て高い評価を受けた。
今日の発表も、10名の生徒のIT技術を駆使する様子が参会者をうならせた。
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「拓きたい自分の道」 遠野緑峰高校二年 紺野真利江さん
紺野さんは、平成14年の農業クラブ岩手県連盟大会の意見発表で最優秀賞を得た。お祖父さんの闘病生活と、その看護の体験から、社会福祉の道へ決意を固めていく気持ちを感動的に話した。
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「国史跡指定「綾織新田遺跡」について」 遠野市文化課主任主事 佐藤浩彦さん
綾織の新田遺跡が国史跡に指定された。国内で最古(約6千年前、縄文前期前半)の大型住居遺跡群である。耳飾などの出土品も北方文化文化の系譜をもっていて、まもなく重要文化財に指定される予定だという。
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「講評」 遠野市教育委員会教育長 留場 聡
例年ですと、後藤総一郎所長がコメントするところでしたが、今年は、市の教育長さんにご講評をいただいた。いずれも素晴らしい遠野の文化を発表していただき、更なる発展を期待すると励ましの言葉があった。
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